言葉を育てるポイント③

 こんにちは。言語聴覚士のKです。
引き続き、言葉を育てるポイントの一つである「ことばの理解力」についてお伝えいたします。

中でも、今回は、私たちが日常的に声にだして使用している”話し言葉の理解”についてです。

 話し言葉は、”成人語”と”幼児語”に分けられます。

 成人語とは、一般的に使用されている言葉(イヌやゾウ、クツなど)、

 幼児語とは、小さい子どもに対して使われることが多い言葉や擬音語(ワンワンやゾウさん、クックなど)などです。。

幼児語は、ことばが表すものとイメージが近い言葉で表されます。「ワンワン」と聞くと、皆さんは「ワンワン!」と鳴く、あの動物をすぐに思い浮かべることができますよね。

 それに対し、成人語は、言葉が表すものとイメージ的なつながりはあまりなく、後から人間が名付けた名前なので、子供は初めて聞いた時にそれがどんなものを表すのかは想像がつきにくいです。

私たちが、知らなかった英単語を聞いた時、「なにそれ?」となるかと思いますが、その時の感覚に近いと思います。

 

 成人語、幼児語、そして前回お話した身振りは人や語彙によって習得の仕方はバラバラです。

 例えば、身振りを習得せず、成人語で身に着ける語彙もあれば、身振りから幼児語、幼児語から成人語という順に身に着ける語彙もあるということです。
 言葉の理解は、日常の行動の流れを基に状況などをヒントにして進んでいきます。
ただ単に物を手掛かりにして行動するのではなく、大人からの言葉や音、物を叩いたり見せたりする行動を受け取り、コミュケーションを行いながら理解していきます。

コミュニケーションの機会を通して、物を介した大人からの働きかけを受け取り、理解し、行動をしていくことも可能になってきます。

 自宅でできるコミュニケーションの方法として、絵本の読み聞かせがあります。

まだ話し言葉の理解を習得途中のお子さんには、擬音や形がたくさん取り上げられている絵本がいいと思います。

もし、お子さんが読み聞かせを楽しんでいないように見えたとしても、読み手側が楽しんで読むことが大切です。

また、順番にページをめくって読むことができず、どんどん進んでしまったり、戻ってしまっても、お子さんが絵本を楽しめていれば問題ないと思います。

話の流れに沿っていなくても、お子さんが指差しをした挿絵についてやり取りするのも、立派な絵本を用いたコミュニケーションです。

 

私もお子さんとのコミュニケーションを大切にかかわっていきたいと思います。

 

参考文献:言語発達遅滞マニュアル<1>(エスコアール) 佐竹恒夫 小寺富子 倉井成子 東江浩美 那須道子 言語発達障害研究会 著
     言語発達遅滞訓練マニュアル<2> 佐竹恒夫 著
     発達教育 2026年5月号 子どもともっと「読み聞かせ」を楽しむために 
     常深浩平 

2026年06月24日