こんにちは。言語聴覚士のKです。
ことばを育てるポイントの4回目は、前回までの内容を踏まえて「おとなから子どもへの話しかけ方・関わり方」についてお話ししようと思います。
今までお伝えしてきたポイント①〜③をより効果的に実践するためには、おとな側のちょっとした心がけが重要です。
心がけ⑴ 子どもの主体性を大切にする。
初めは子どもの興味がどこにあるかを見極めて、お子さんが楽しめること、夢中になれることから始めます。
大人が教えたいことや知りたいことを一方的に話すなど、指示的な関わりは少しお休みして、お子さんの「楽しい!」に大人がのるイメージです。
心がけ(2) 話し相手が「ここにいる」と気づいてもらう。
おとなへの注目を促すために、できるだけ正面でお子さんの方に体を向けて、目線が合うよう低い姿勢をとります。おままごとやおやつの時など、おとなと子どもの間に物がある時は、おとなの顔のすぐ近くに物を持ち、子どもが手を伸ばして届くくらいの距離で話しかけます。
なかには目を合わせることを「こわい」と感じるお子さんもいるので、必ずしも無理をして視界に入る必要はありません。
心がけ(3) 話しかけるときの「コツ」
以下のようなポイントを意識してみましょう。
・普段の地声よりも少し高めの声で
・抑揚を大きくつけて(不自然にならない程度に)
・ゆっくりと
・子どもの反応を待つように間(ま)をとって
・短い言葉(幼児語やオノマトペなど)を繰り返し話す
※幼児語…ぶーぶー、ねんね
※オノマトペ…ザーザー、キラキラ、ドキドキ
・身振りや表情も大きく、ゆっくりと
イメージとしては、「うたのおねえさん・おにいさん」の話し方に少し近づける感覚です。
ただし、大きな声や高い声が苦手なお子さんもいるので、その子が「心地よく聞ける話し方」を基本に、反応を見ながら調整しましょう。
また、その子が思わず言いそうな言葉や、思ってそうなことを、その子にあった話し言葉や身振り、表情も加えて、大人が表現することも大切です。
例)・アイスを食べているとき
「あ〜!つめたーい!」、「あまーい!」
・カバンの中に手を入れているとき
「あれ?どこどこ?」、「ないなーどこかなー?」
・公園でアリを見ているとき
「ありさん、ちっちゃいなぁ」、「おさんぽしてるの?」 など
子どもの様子や気持ちを大人が言葉にして伝えることで、状況に合った話し言葉や自分の思いに気づき、「表現することば」を身につけていくことができます。
すべてを一度に行う必要はありません。お子さんに合いそうなものから一つずつ取り入れて、話しかけてみてくださいね。
参考文献:言語発達遅滞訓練マニュアル〈2〉(エスコアール)佐竹恒夫(著)
インリアル・アプローチ(日本文化科学社)竹田契一 里見恵子(編著)
おこめブログ
言葉を育てるポイント③
こんにちは。言語聴覚士のKです。
引き続き、言葉を育てるポイントの一つである「ことばの理解力」についてお伝えいたします。
中でも、今回は、私たちが日常的に声にだして使用している”話し言葉の理解”についてです。
話し言葉は、”成人語”と”幼児語”に分けられます。
成人語とは、一般的に使用されている言葉(イヌやゾウ、クツなど)、
幼児語とは、小さい子どもに対して使われることが多い言葉や擬音語(ワンワンやゾウさん、クックなど)などです。。
幼児語は、ことばが表すものとイメージが近い言葉で表されます。「ワンワン」と聞くと、皆さんは「ワンワン!」と鳴く、あの動物をすぐに思い浮かべることができますよね。
それに対し、成人語は、言葉が表すものとイメージ的なつながりはあまりなく、後から人間が名付けた名前なので、子供は初めて聞いた時にそれがどんなものを表すのかは想像がつきにくいです。
私たちが、知らなかった英単語を聞いた時、「なにそれ?」となるかと思いますが、その時の感覚に近いと思います。
成人語、幼児語、そして前回お話した身振りは人や語彙によって習得の仕方はバラバラです。
例えば、身振りを習得せず、成人語で身に着ける語彙もあれば、身振りから幼児語、幼児語から成人語という順に身に着ける語彙もあるということです。
言葉の理解は、日常の行動の流れを基に状況などをヒントにして進んでいきます。
ただ単に物を手掛かりにして行動するのではなく、大人からの言葉や音、物を叩いたり見せたりする行動を受け取り、コミュケーションを行いながら理解していきます。
コミュニケーションの機会を通して、物を介した大人からの働きかけを受け取り、理解し、行動をしていくことも可能になってきます。
自宅でできるコミュニケーションの方法として、絵本の読み聞かせがあります。
まだ話し言葉の理解を習得途中のお子さんには、擬音や形がたくさん取り上げられている絵本がいいと思います。
もし、お子さんが読み聞かせを楽しんでいないように見えたとしても、読み手側が楽しんで読むことが大切です。
また、順番にページをめくって読むことができず、どんどん進んでしまったり、戻ってしまっても、お子さんが絵本を楽しめていれば問題ないと思います。
話の流れに沿っていなくても、お子さんが指差しをした挿絵についてやり取りするのも、立派な絵本を用いたコミュニケーションです。
私もお子さんとのコミュニケーションを大切にかかわっていきたいと思います。
参考文献:言語発達遅滞マニュアル<1>(エスコアール) 佐竹恒夫 小寺富子 倉井成子 東江浩美 那須道子 言語発達障害研究会 著
言語発達遅滞訓練マニュアル<2> 佐竹恒夫 著
発達教育 2026年5月号 子どもともっと「読み聞かせ」を楽しむために
常深浩平
言葉を育てるポイント②
こんにちは、言語聴覚士のWです。
『話ことばの芽生え』の続きで、2つ目のポイント「ことばの理解力」について、どのように理解力が育っていくのかをお話ししたいと思います。
ことばを話すようになるためには、まずはことばを理解する力が先に必要になります。
大人でも文学的な表現に使われる語彙や、学術的な専門用語などは聞いたり見たりしても意味が分からなければ自分からは使用しないことばが多いです。
子どもも一緒で、「りんご」と言われたらりんごは何であるかということが分かっていなければ、自分から使って話すことはありません。
そのため、ことばを話すためには先にことばを理解する力が必要です。
事物を表すものには身振りと音声があります。
そのなかでも今回は"身振り"について注目したいと思います。
身振りは見てわかる、意味や形に関連している、体を使った大きな動きで表されるといった特性があります。
身振りは、
①「ちょうだい」や「バイバイ」など状況に依存した初期的な身振り
②体の部位と対応した身振り(頭を触る身振りで「ぼうし」を表す)
③事物や動作を描写的に表す身振り(「飛行機」を表すために手を横に広げる、「ちょうちょ」を表すために開いた手の親指を交叉して上下に動かす)
④抽象的な概念を表す記号(「高い」を表すために両手を上下に広げる)
という種類に分けられます。これらは①~④の順番に難易度が高くなるものです。
そして、身振りは実際のものに近い形で表されることから、音声に比べて理解が容易です。
離れるときには「バイバイ」と手を振ったり、お散歩をしているときや一緒に絵本を読んでいるときに、飛行機があれば手を横に広げたり、お花があれば両手を開き親指と小指同士をくっつけるなど、まずは大人が身振りをやってみせ、真似から始めると理解につながるかと思います。
また、子どもの運動発達は、体全身を使った粗大運動(身振り)から手指や口周りの細かな運動(スプーンを持って操作する、ことばを話すなど)へと順に発達していきます。
そして、大人の真似をするということは3つ目のポイントの「コミュニケーション」の面にもつながっていきます。
日常の中でまずは大人が身振りを使用した関りができると良いかと思います。
おこめではお子様の年齢や能力に合わせて、手話や身振りを活用したコミュニケーション方法を訓練や遊びの中で使用しています。
参考文献:言語発達遅滞訓練マニュアル〈1〉(エスコアール) 佐竹恒夫 小寺富子 倉井成子 東江浩美 那須道子 言語発達障害研究会(著)
"先輩ママたちから就学の体験談を聞こうの会"を開催しました!
こんにちは!
言語聴覚士のIです。
先日、年長さんの親御様向けに就学についての体験談をお話していただく会を開催しました。
お話してくださったのは先輩ママたち(すでに就学しているお子さんの親御様)です。
お子様の就学先に悩んでいる年長さんの親御様に、就学先の決め手になったことや就学準備の時期、実際に就学して感じたことなどのお話をしていただきました。
また、就学のお話だけでなく、長期休暇の過ごし方や子育てのアドバイスなど、それぞれの先輩ママさんから、貴重な体験談を聞くことが出来ました。
ご参加いただいた親御様からは「普段聞けない色々なお話を聞けました。」や「貴重な話を聞くことが出来てとても参考になりました。」
などのお声をいただきました。
ここで、会の中でお勧めしている[サポートブック]について紹介させていただきます。
[サポートブック]には受診歴や生育歴、お子さんの好きなことや苦手なことなど、今までの経過を記入して作成します。
家庭や学校(園)、福祉機関との情報共有をするために作成しておくことで、一貫した支援に活用することが出来ます。
また、大人になり障害者年金の受給申請の際には、今までの受診状況や生活状況を記入する必要があるため、作成しておくことをお勧めしています。
[サポートブック]については、各自治体のホームページに載っていますので、ぜひ参考にしてみてください。
今回の会でも、先輩ママさんから実際に[サポートブック]を作成して活用してくださっているとお話を伺うことが出来ました。
今後も、こうした活動の中で少しでも就学についての悩みや不安を持つ親御様の一助となれば幸いです。
ご参加いただきました皆様、体験談をお話し頂きました先輩ママの皆様、本当にありがとうございました!
言葉を育てるポイント①
こんにちは、言語聴覚士のMです。
前回の続きで、今回はことばが出てくるなと思うポイントの一つである、物や音をどれくらい“分かっている”かについてお伝えします。
私たちは色や形や大きさなどの特徴から、実際に触ったり食べたりしなくてもそれが何であるかを判断できます。
目で見る(特徴を見分ける)力はバナナとりんごとみかんをそれぞれ別のものと認識して、その名前を覚える力につながると考えられます。
まずは、その物がどんなものか分かること、その物に対するイメージ(概念)を作っていくことが必要です。
お子さんが実際に経験したり、見聞きしたりする中で作り上げられていくと考えられます。
このような物や音を理解する力を伸ばすためにおこめでは個別の療育の中でどのような課題を行っているかを一部紹介します。
① 物の対応関係を広げ目的を持った行動を形成する・・・日常生活動作の促しなど
例えば、まず、帽子やブラシ→頭、くつ・靴下は→足、スプーン・コップ・歯ブラシ→口、などの対応関係がわかる。
次に、紙と色鉛筆、太鼓とばち、コップと牛乳、などの対応関係が分かる
② 物を適切に操作できる、複数のものを見比べることができる・・・おままごと(包丁で切る、料理はお皿に入れる、食具を使って食べる)、
ボタンを押したりレバーを引いたりしておもちゃを動かす、楽器(ラッパは吹く、太鼓は叩く、ピアノは弾く)など
③ 物の適切な場所がわかる(片付けができる)・・・靴は靴箱、ミニカーはミニカーの箱、ブロックはブロックの箱、などに片づけることを促しま す。
④ 支度ができる、選択行動を広げていく・・・課題ごとに準備を手伝ってもらったり、帰宅を伝え自分で身の回りのことをして帰宅を促すなど
(自宅では、外出時に帽子やくつを持って来たり取り出したりする、歯磨きの前に歯ブラシをとってくる、登園前に登園用のカバンを持ってくる など)
これらの力は主にご家庭や園での実際の生活の中で獲得していきます。
帽子を頭に持っていきかぶる、くつは足に持っていき履く、などを理解して自分で行っていけるように、はじめは大人が手を添えて一緒に行った り、大人が見本を示して教えながらひとりでできるようにしていくことが大切です。
その他、食事場面や遊びの場面などでも多くの対応関係を学んでいくことができます。
ご飯を食べるためにスプーンが必要、牛乳を飲むためにコップが必要、お絵描きをするために紙と色鉛筆やクーピーが必要、などと言われなくても自分で分かることも物事を理解していくことのひとつとなります。
お子さん自身が使うものは自分で用意してもらうことや、食事の前に箸やスプーンを並べてもらう・脱いだ衣類を洗濯かごや洗濯機へ入れてもらうなどのお手伝いの中で促していってもらえたらと思います。
(余談ですが見て分かる力・形を区別できる力を伸ばすことは将来的に文字の習得にもつながっていきます。)
自分で靴が履けるようになったからと言ってすぐにおしゃべりが上手にできるようになるわけではないのですが、これらの力はことばの土台となります。お子さん自身が主体的に自分の生活ができることで、ことばの発達を支える基礎となる力を伸ばすことが期待できます。
親御さんと一緒にお子さんの成長を長い目で見守り支援していけたら嬉しいです。
参考文献:言語発達遅滞訓練マニュアル<1>(エスコアール) 佐竹 恒夫 小寺 富子 倉井 成子 東江 浩美 那須 道子 言語発達障害研究会 (著)
話ことばの芽生え
言語聴覚士のOです。
今回は、話しことばの芽生えについてお話をしようと思います。
一般的に“ことば”=話しことばをさすことが多いです。ことばを話すようになる(初語)のはおおよそ1歳と言われています。
生まれてすぐに「母ちゃん、お腹すいた。」と言われたら、「うちの子天才!」と思うよりも、びっくりすると思います。
ことばは急に話始めるものではなく、1年かけて育っていっているものなのです。
ことばが出てくるためには様々な機能の発達が関わっていますが、今回はその中でもここが育ってくるとことばが出てくるなと思うポイントを挙げます。
1つ目は、物や音をどれくらい“分かっている”かです。
“分かっている”とは何かというと、何の音なのか、どうやって使うものなのか、形や色の違いなどが“分かっている”ということです。
お子さんとの関わりで具体的にみているのは、靴→足を入れる(靴に足を持っていく動きをしている)とか、上着→腕を通す(袖に腕を通そうとする)などの行動です。
“物の名前(ことば)”の前に、物のイメージがどれくらい出来上がっているのかがポイントとなります。
これは、ことばを話すだけでなく、ことばを理解するというところとも関わっています。私たちは、この機能を発達させながら、たくさんのことばを獲得していきます。
2つ目は、ことばの理解力です。
ことばを話す前にことばを理解するという力が発達してきます。
例えば、①お子さんが家の中で遊んでいるときに、お母さんが鍵を見せながら「公園行くよ。」と言う→靴を履きに玄関に行く、②お子さんが家の中で遊んでいるときにお母さんが「公園行くよ。」という→靴を履きに玄関に行くという2つの場面があります。
どちらが、ことばだけで理解をしている場面でしょうか。
皆さんお分かりのように、答えは後者ですね。
私たちの生活の中にはことばが無くても状況から汲み取れる場面があります。
状況が無くても、ことばだけで理解をしているかどうかもことばを話し始めるポイントとして見ています。
最後は、コミュニケーションです。
ことばは伝達手段の一つです。
人に伝えたい、人と関わりたいという気持ちがどれくらい育っているのかもことばを話し始めるポイントになります。
今回は、話しことばの芽生えに焦点を当ててみました。
では、どうしたらこれらのポイントが育っていくのかをまた、紹介できたらいいなと思っています。
参考文献:言語発達地帯の言語治療(診断と治療社) 改定第2版 小寺富子著
靴下のおはなし
こんにちは。
おこめスタッフ保育士のHです。
普段は事務所の中でお仕事をしていたり、お子様の見守りをさせていただいていますが、
以前は義肢装具士をしていましたので、今回は言語聴覚士の先生方とは違った視点の内容をお伝えできればと思います。
皆さんはお子様の靴の替え時について悩まれることはありませんか?
子育てをしていると、最近靴を買い替えたばかりなのに、「足が痛い」や、なんだか最近転ぶことが多いなどの現象に出くわすことがあります。
きっと、足の指の爪が伸びていないか、靴の中敷の下の仕込まれた大量の砂がないかと確認されるのではないでしょうか。
それでもやっぱり改善されないときはぜひ一度、靴下のサイズチェックをおすすめします。
靴下が小さくなっている場合、靴の中で足の指が曲がってしまい、しっかり踏ん張ることが出来ず転倒しやすくなります。
また、靴下が小さいことで、爪が柔らかく割れてしまい深爪になったり、足の指が曲がったまま過ごすことで足趾の変形がおきたり、巻き爪になったりと様々なトラブルの原因となるので要注意です。
靴下のサイズを確認する簡単な方法がありますのでご紹介します。1)
① 手を軽く握って拳を作る
② 靴下の踵からつま先までを引っ張らずに、手指の付け根の関節あたりで合わせる
③ 靴下が指一本くらい重なっている
(↑ちなみに、最近、わが子2人の靴下チェックで10足程買い換えました!)
手の拳と足の長さがほぼ一緒なので、試着が出来ない店頭でも簡単に確認できるのでおすすめです。
靴下は繰り返し使っていると縮んでしまったり、履き口のゴムが伸びてしまったりしていつの間にかサイズが変わっていることがありますが、
子どもが言葉で伝えるのはなかなか難しいので、ぜひ一度、今使っている靴下で試してみてくださいね!
参考文献:
1)田中庸仁・高山かおる:「こどもの足を知る・診る・守る!」,全日本病院出版会,2024,163p.
手話のこれからのおはなし
こんにちは。言語聴覚士のKです。
みなさんは、先月まで東京や福島で開催されていたデフリンピックを観ましたか?
私は幼い頃からスポーツはやるより観る方が好きなので(中日ドラゴンズ→高校野球→ブンデスリーガなど)
動画共有サイトでデフリンピックをしばしばチェックしていました。
全21競技ある中、特に注目して観ていたのは水泳です。
「聞くこと」に困難のある方々が、周囲と同時にスタートを切るにはどのような合図が適切なのかや、関連動画として表示されたコーチから聴覚障がいのある方への泳ぎ方の指導など、新たな視点から支援方法を得ることができ、感動と学びの多いデフリンピックでした。
デフリンピックのエンブレムにもなっていた「手のマーク」ですが、
今年の6月18日に「手話に関する施策の推進に関する法律(手話施策推進法)が成立し、「手話」は重要な意思伝達手段である「言語」と位置付けられ、
大学の教員養成課程でも手話教育の導入が積極的に進められていくそうです。(※1)
また、「手話」は聴覚障がいの方の「言語」としてだけではなく、
「吃音(きつおん)」のある方々のコミュニケーション手段としても、この数年間で模索されています。
以前、おこめのブログに掲載された『電話リレーサービス』も聴覚障がいの方だけでなく、吃音や場面緘黙、失語症、喉頭全摘出後などの音声言語障がいのある方々に周知されるよう、幅広く働きかけているそうです。(※2)
これからも手話の学習を継続していきたいと思います!
参考:※1
一般社団法人日本言語聴覚士協会2025年度実務者講習会(小児編I・特別支援教育)
参考:※2
日本コミュニケーション障害学会分科会 吃音および流暢性障害研究分科会ワークショップ
失語症のお話し
こんにちは。
おこめスタッフのSです。
今回は、失語症(しつごしょう)の話をします。
私は以前病院で言語聴覚士として勤務していたご縁から、週末には失語症になった方の支援者を養成する活動や失語症友の会の活動をしています。
失語症になると、ある日突然喋れなくなったり、文字が書けなくなったり、人の話や文章の内容も分かりにくくなります。
なぜそんな病気に!?心の病気になったの?
いえいえ、脳卒中や交通事故などによって脳の言語野という所が損傷されることによって生じます。
言語野は左脳にある人が多いので、右手足の麻痺(まひ)を伴う方もいます。
そして、少数ですが子どもさんも発症することがあり、その後の生活全般、友人関係や学業がうまくいくように
リハビリテーションが重要となります。
残念ですが、リハビリテーション後も後遺症として失語症の症状が残る方は多くいらっしゃいます。
聴覚障害の方には手話通訳や要約筆記が、盲ろうの方には指点字や触手話があります。
失語症の方が社会での生活がうまくいくためには、失語症者には「失語症者向け意思疎通支援者」という人を派遣するするの事業があります。
愛知県・名古屋市で6年前から始まりました。派遣に行くための支援者を育てるための「養成」を愛知県の委託事業として愛知県言語聴覚士会という団体が開催しています。
毎年6月~7月頃、おこめの机にチラシを置かせてもらっていますので、関心がある方は是非スタッフにお声かけください。
失語症の方は、自分で「失語症です」とか「しゃべれません」とはなかなか言えないので、気づかれない存在です。
毎年12月3日~9日は障害者週間です。障害者の中に失語症の方の存在を思い出してもらえると嬉しいです。
そして、4(し)2(ツー)5(ご)の語呂合わせから、4月25日は「失語(しつご)症の日」でもあります。4月に思い出してくださいね。
お元気な方は、脳卒中にならないように生活習慣病への対策が大切になります。
子育て中の方は、お子さんを育てるなかでもご自身の健康管理に気をつけてお過ごしください。
講習会に参加してきました!
こんにちは。
言語聴覚士のKです。
先日、PECSの講習会に参加してまいりました。
みなさんPECSはご存じでしょうか。PECSは絵カード交換式コミュニケーションシステムとも言います。
代替・拡大コミュニケーションシステムという、自分の思いや考えを相手に伝えるための手段の一つです。
PECSでは絵カードを主に使用して、最初は相手に物を要求することから始め、段階を踏みながらコミュニケーションの幅を広げていきます。
今回の講習を通して、PECSを実施する上で必要な知識や技能だけでなく、コミュニケーションが取れることの大切さを改めて学びました。
普段私たちが何気なく行っているコミュニケーションですが、ある日急にコミュニケーションを取ることが難しくなった時、どんな思いになるのか改めて考えさせられました。
今回の講習を受けてPECSに限らずたくさんのコミュニケーション手段を学び、お子さんたちに最善のコミュニケーション手段を提供できるよう努めてまいりたいと思います。
新しい本がふえました!
こんにちは!
言語聴覚士のWです。
おこめのプレイルームには本棚があり、そこには様々な本があります。
低年齢の子向けの絵本や、物語の絵本、分厚い図鑑や、保護者様向けの参考書などたくさん置いてあります。
訓練で使ったり、自由時間に読んだり、貸し出しでお家で読むこともできます。
最近は本を借りていくお子さん、親御さんが多くてうれしく思います!
新しい本は毎年、職員が欲しい本を選んで買っていたのですが、昨年度から利用者様向けに『おこめ図書リクエスト募集』を始めました。
リクエスト用紙に一生懸命書いて教えてくれたり、親御さんと相談したり、訓練の中で職員と一緒に調べたりと、今年もたくさんリクエストが集まりました。
作者や出版社とは何かを考え、調べて知る経験にもなったかと思います。
職員からも欲しい本を募りました。ぜひ、探して読んでみてください!
届いた本をお渡しすると、ていねいにお礼を伝えてくれたり、「やったー!」と飛び跳ねて喜んでいる様子がみられました。
たくさん読んでくださいね。
リクエスト付きの本(一部)
職員が選んだ本(一部)
勉強会に参加してきました!
こんにちは!
言語聴覚士のIです。
先日、大阪で開催されたインリアルアプローチの勉強会に参加してきました!
インリアルアプローチとは、子どもと大人が相互に反応しあうことで学習とコミュニケーションを促進するアプローチです。自由な遊びや会話の場面を通じて、子どもの言語やコミュニケーション能力を引き出そうというものです。
今回勉強会に参加して、学んだことが沢山あり、自分を見直すきっかけにもなりました。特に大事にしていきたいと思ったことが2つありましたのでお伝えしたいと思います。
1つは、子どもの良いところを見つけるだけでなく自分自身の良いところを見つけることです。
つい「あれが上手くいかなかった」「できなかった」と思いがちですが、「ここよかったな」を1つ見つけることで、自分だけでなく周りの良いところにも目が向きやすくなります。
2つ目は、子どもを楽しませるだけでなくまずは自分が楽しむことです。
子どもを楽しませようとするとつい力んでしまい、思い通りにいかなくて自分も子どもも楽しめなくなることがあります。
まずは自分が楽しむことで自然に子どもたちはついてきてくれます。
また、楽しいときが1番言葉やコミュニケーション能力など吸収しやすいです。
楽しんで遊んでいるだけのように見えても、その間に子どもたちは様々なことを吸収しています。
まずは、自分が楽しむことを意識してこれから関わっていきたいと思いました。
教材を寄贈していただきました
電話リレーサービスを知っていますか?
こんにちは
言語聴覚士のMです。
私はコミュニケーションの方法を増やしたり広げたりしたいと思い、数年前から手話講座や手話サークル等で手話を学んでいます。
聴覚や発話に困難のある人(以下、きこえない方)が困ることのひとつに電話がかけられないことがあるそうです。
昔は役場の人にかわりにかけてもらったり、家族や近所の人にお願いしていたようです。
先日、手話講座の中で”電話リレーサービス”についての講義を受講し、初めて知ることができましたのでご紹介します。
電話リレーサービスとは、きこえない人が手話や文字を使って電話をかけられるサービスです。
きこえる人ときこえない人をつなぐ通訳オペレーターが間に入り、きこえない人の手話や文字で伝えた内容を音声できこえる人に代わりに伝え、返ってきたメッセージをきこえない人に手話や文字に変えて伝えてくれます。(事前の登録が必要で料金はかかります)
緊急の場合でも使えるように、365日24時間対応してもらえるそうです。
しかし、050からはじまる番号のため、何かの営業電話と間違われたり、あまり広く認知されていないことで、
冒頭のアナウンス(こちらは電話リレーサービスです。耳のきこえない方などからのお電話を通訳しております。双方のお話を全て通訳いたします。よろしくお願いします。)のところで切られてしまい、ひとことも話すことなく電話を終えてしまうということもあるそうです。
このようなサービスがあることが広く認知されれば、きこえない人が電話で困ることが減ると思いますので、
050で始まる番号から電話がかかってきたときは注意していただければと思います。
音声だけでのやりとりではなく、通訳の方を挟むこと、音声から手話や文字にする、
または、手話や文字から音声へ変える過程が入ることで、話し手から相手のメッセージが返ってくるまでに時間がかかることなども、
一緒に覚えておきたいところです。
その他、電話で相手先の声が聞こえにくい人のための、通話相手の声をリアルタイムで文字にできる<ヨメテル>というアプリもあるそうです。
きこえない方やきこえにくい方だけでなく、今後、年齢とともに聞こえにくくなることもあると思いますので、
今回ご紹介したようなサービスやアプリが広く知れ渡るとよいなと思いました。
ST交流会
代表理事の大倉です。
暑い日が続き、室温と外気温の差が激しく体調管理の難しさを感じています。
さて、7月5日土曜日におこめで小児ST交流会を行いました。
「他施設の小児STとつながりたい、いろいろな視点を持ち、日々の支援をより良いものにしたい」とおこめのスタッフから声が上がり、
会をスタートしました。
知り合いのST同士で声を掛け合い、今回で2回目になるのですが、おこめのSTも含めなんと17名の参加がありました!
日頃、お子さんとの関わりの中で疑問に思っていることや、どのようにするとより良い支援につながるのかをミニグループを作り、意見を交換し合いました。
皆さん、いろいろな経験をされているので、たくさんの意見が出て充実した交流会となりました。
今回、教えていただいたことを整理して、支援の中に活かしていきたいと思います。


はじめまして!
こんにちは。
児童発達支援・放課後等デイサービスおこめの代表理事の大倉です。
ホームページをリニューアルし、ことばに関すること、発達に関すること、施設に関することなど何か発信をして行けたらよいと思い、ブログページを設けました。
初回となる今回は、施設について少し発信していこうと思います。
私自身が言語聴覚士として仕事をする中で、
言語聴覚療法を受けることが出来る施設が少ない、年齢制限があるがもっと続けたいなど様々な声を保護者から聞いてきました。
子ども・保護者が安心して、大人になるまで言語聴覚療法を受けることが出来る場所を作りたい!小児ができる言語聴覚士を増やしたい!
と思っていました。
そんな時に、おこめの理事でもある芽吹きファミリー歯科の吉田先生と出会いがあり、尾張旭市に言語聴覚療法ができる場所を作ろう!
と事業所が立ち上がりました。
『おこめ』の施設名は言語聴覚士×歯科医師=(摂食・嚥下)食べ物という発想から、
みんなに親しみがある食べ物・みんなが読みやすい文字がいい!と考え、平仮名で『おこめ』になりました。
(案には、“からあげ”もあったので、もしかしたら児童発達支援“からあげ”になっていたかもしれません。)
『おこめ』の名の通り、親しみやすい施設を目指していきたいと思います。
